トランプの世界
□二話
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「っで、時が満ちたってどういう意味よ、ナイトメア。」
「どういう意味って…そのままだろー?」
カチャッ
「すみません…ちゃんと説明します・・・・・;」
ガゼルの銃の音を聞きナイトメアは冷や汗を流しながらソフィアを見た。
「簡単に言えば…帝国側が動いたってことさ。」
「帝国側・・・・・ってもしかしてハートの地域とかか?」
「そうだ。アイツらもこっちの存在に気付いてるからな…」
そこまで言うとガゼルは舌打ちをした。
「ど、どーしたよガゼル…;」
「うるせぇ、黙れ。」
「いや、でもいつも以上に眉間にしわg「撃ち殺すぞ。」すんませんした!!」
ガゼルの銃口を見てアルは慌ててソフィアの
後ろに隠れた。
それを溜息つきながら話を進める。
「それでだ…よく考えてみろよ?
このメンバーを。」
「「・・・・・?」」
「え、わかんないの、お二人さん…;」
ナイトメアが青ざめると同時にガゼルが口を開いた。
「……出身国か…」
「え・・・・・?」
「流石ガゼルく〜ん♪話わかる〜!」
「・・・・・あぁ、成程な。」
「え、え?なに、アタシわかんないんだけど・・・・・?;」
ソフィアが手を上げて言うとナイトメアは小さくため息をついて
ソフィアの方に歩み寄りその場に座った。
「じゃあ、聞くぞ?
お前はどの地域から抜け出してきた?」
「え・・・・・えっと、クラブ…」
「アル。」
「ハートの国でーす。」
「ガゼル。」
「・・・・・ダイヤだ。」
その皆の出身国を聞いてソフィアはようやく理解したのか
手を合わせた。
「アリスの人数がばれているからもう人物が特定されているってこと!?」
「まぁ、そうなるな。」
「そんな・・・」
ソフィアの顔が青ざめた時だ。
「いや、顔は知られていないだろうな。」
「え・・・・・?」
ガゼルが口を開いた。