トランプの世界

□九話
1ページ/5ページ

「いたぞ!アリスだ!!」

「殺せー!!」


「ひぃー!?」

「あらら、こんなに集まっちゃって・・・」


ナイトメアが笑いながら言うと銃弾が頬をかする。


「笑い事じゃねえだろ・・・」

「やーん、ガゼルちゃん怖い♪」


にぱっと星マークを浮かべてウインクするナイトメア。
もう一発――と撃とうとするガゼルにナイトメアは指を一度鳴らした。


「ぐっ!」

「うわっ!?」


「!」

「ちゃーんと僕もお仕事するよん。」


ナイトメアにガゼルは舌打ちすると走り出す。


「アル!城の方向はこっちなのか!?」

「うん、こっちであってる!!」

「もういやぁ〜…」


半泣きで言うソフィア。
はっとガゼルが笑う。


「以前とは全然ちげーな。
 猫に身体奪われた方が良かったんじゃないか?」

「なっひどい!
 ガゼルの馬鹿っ!!」

「あ"ぁ!?」

「ははは・・・;」


アルが苦笑いした時だった。


「そこまでですよ。」

「「「!!」」」


飛んできたクナイを三人は違う方向に飛び全て交わす。


「今度は何!?」

「また刺客か!?」


ガゼルが銃を構える。


「っ!・・・お、前は・・・」

「お久しぶりです、アル先輩。」


優しい笑みを浮かべる青年。
赤い帽子をかぶり、ハートの軍服に大剣と短剣持っている。
茶色い髪に淡い紫色の瞳の青年がたっていた。

先輩と呼ぶのだからアルの後輩なのであろう。
もしかしたら彼こそが友達なのか?
そう思ったのだが


「アラフォード・・・お前がなんでここに・・・。」


アルがクナイを構える。
どうやら違うらしい。


「え、アル誰?」

「・・・・・コイツは」

「初めましてお嬢さん。
 私はアラフォード。

 ハートの小隊長でございます。

 そして」


ちらりとアルを見る。


「アル・レフォードの元部下です。」

「「!!」」

「・・・・・。」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ