トランプの世界
□九話
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「いたぞ!アリスだ!!」
「殺せー!!」
「ひぃー!?」
「あらら、こんなに集まっちゃって・・・」
ナイトメアが笑いながら言うと銃弾が頬をかする。
「笑い事じゃねえだろ・・・」
「やーん、ガゼルちゃん怖い♪」
にぱっと星マークを浮かべてウインクするナイトメア。
もう一発――と撃とうとするガゼルにナイトメアは指を一度鳴らした。
「ぐっ!」
「うわっ!?」
「!」
「ちゃーんと僕もお仕事するよん。」
ナイトメアにガゼルは舌打ちすると走り出す。
「アル!城の方向はこっちなのか!?」
「うん、こっちであってる!!」
「もういやぁ〜…」
半泣きで言うソフィア。
はっとガゼルが笑う。
「以前とは全然ちげーな。
猫に身体奪われた方が良かったんじゃないか?」
「なっひどい!
ガゼルの馬鹿っ!!」
「あ"ぁ!?」
「ははは・・・;」
アルが苦笑いした時だった。
「そこまでですよ。」
「「「!!」」」
飛んできたクナイを三人は違う方向に飛び全て交わす。
「今度は何!?」
「また刺客か!?」
ガゼルが銃を構える。
「っ!・・・お、前は・・・」
「お久しぶりです、アル先輩。」
優しい笑みを浮かべる青年。
赤い帽子をかぶり、ハートの軍服に大剣と短剣持っている。
茶色い髪に淡い紫色の瞳の青年がたっていた。
先輩と呼ぶのだからアルの後輩なのであろう。
もしかしたら彼こそが友達なのか?
そう思ったのだが
「アラフォード・・・お前がなんでここに・・・。」
アルがクナイを構える。
どうやら違うらしい。
「え、アル誰?」
「・・・・・コイツは」
「初めましてお嬢さん。
私はアラフォード。
ハートの小隊長でございます。
そして」
ちらりとアルを見る。
「アル・レフォードの元部下です。」
「「!!」」
「・・・・・。」