トランプの世界
□十三話
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金属音が鳴り響く。
何度も何度もレイと刀をぶつけあう。
「"城内の兵に告げる!
至急エントランスに集まり敵を殲滅せよ!!"」
「ちっまた増えるのかよ…」
バンッと銃弾を撃ち込み、ガゼルはちらりとナイトメアを見た。
相変わらず今まで見たことのない恐ろしいほど怖い表情をしていた。
(まあ、ソフィアの言ったことは守ってるみたいだけどな…)
『誰も殺さない・・・誰も死なない運命をアタシはつき通す!!』
その言葉がガゼルの頭にも横切る。
「まあ、俺には…無理なことだ。」
小さく呟いてリボルバーからマシンガンに銃を変換する。
それに兵は後ずさった。
「さぁて…蜂の巣にされたいのはどこのどいつだ?」
ニヤリと笑いながらガシャンッと音を立ててガゼルはマシンガンを構えた。
「・・・・・。」
「このおぉおおおお!!」
「ぐわっ」
「ぎゃあ!」
うるさい
耳障りだ
近付いてくる輩を全て影の手で叩きつぶす。
殺してやりたいがソフィアの存在があるから殺しはしない。
「・・・・・ソフィア。」
絶対傷つけさせねえよ。
もう二度と。