NARUTO

□一話
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アタシはこの現実世界ー三次元が大ッ嫌い。


妙に媚を売り合い、陰では愚痴り合ってる女子とか
差別やセクハラのある先生とか
女子を変な目で見てる男子とか
妙に学力とか近所関係とか性別でグチグチ言う
親とか


そんな存在が大ッ嫌い。



だからアタシは二次元と言う異世界が好きになったのかもしれない。


ペラペラとつまらない学校が終わり家に帰って開いたのは漫画。
表紙には金髪のいかにもイタズラ大好き!という顔をした少年の絵とともに"NARUTO"と書かれている。

アタシはこの本が好き。
この世界が好き。

死ぬのは怖い。
痛いのも怖い。

でも、こんなにも仲間を思うことのできる人たちが周りにいる世界は
さぞ、気持ちが良いだろう。
この世界とは違うのだから。


「あーぁ…いいなあ…
 ここからいなくなっちゃいたい…」


兄貴も、学校も家も大ッ嫌い…


《その願い叶えてあげましょう…》

「え?」


アタシがそう呟いた時には宇宙の様な世界が広がっていた。
あ、アタシ寝てたのか??


《こんにちわ…夏。》

「ん?」


振り向けば白髪の白い肌の白い服を着た女性がたっていた。
誰だこいつ??


《私は神です》

「・・・アタシー夢から覚めろー」

《これっ、話を聞きなさい!》


自称神に怒られたあ…


《全く失礼の多い子だこと…もう!》

「そういう性格なもんでー」

《可哀そうに…》

「はい?」


可哀そうに…って?


《この世界は嫌なことばかりなんでしょう?
 全てを貴方が嫌っている世界…
 そんな世界にいて楽しい?》

「んなわけ《なら、違う世界に連れて行ってあげましょう》っ!!」


違う世界って…
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