NARUTO

□八話
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「・・・・んあ?」


目を覚ませば、朝日が入っていた。
そうかこれ解読してるうちに寝ちゃったのか・・・

一度伸びをすると、お気に入りのリストバンドを左手に装着する。

・・・・・気持ち悪いな

そう思いながら。

朝ごはんは適当に食べて、早めに目的地に・・・あ。


「・・・軽く寄らなきゃ。」


一つの決意をしてアタシはショルダーを片手に部屋を出た。

















「・・・・・ここ、か。」


そこにはたくさんの墓が。
ここに来たんだから挨拶していかないと・・・どこかな

周りを確認した時、良く見る銀髪頭が目に入った。


「・・・カカシ、先生?」

「!・・・夏か。」


・・・あれ?なんでここにいるの??
・・・違う、理由があるはず・・・なんで?どうして??


どうして、思い出せない・・・・・?


昨日まではあんな鮮明に写っていたのに・・・


「カ、カカシ先生も誰かのお墓参りに?」

「・・・・・まあね。」


そう言ってカカシ先生は苦笑いする。


「笹月さんのお墓ならこっちだよ。」


カカシ先生はアタシの隣まで歩きだした。
え、ちょっと・・・


「先生、もういいの??」

「・・・大体はすんだからね。」

「・・・へえ。」


そんなことを言って歩いている間にある墓の前に立つ。
そこには"笹月"と記されていた。


「・・・・・ここに・・・眠ってるんですね。」

「・・・ああ。」


片膝をつきアタシはお酒と花を置いた。


「?お酒??」

「・・・あっちのお父さんはお酒が好きだったんです。
 小さい頃アタシにも飲ませて"まずい"って言ったら
 "いずれお前にもわかるうまさだ!"とかいっつもはしゃいでたんですよ。」


そんな光景が頭をよぎる。


「こっちがどうかは知りませんがね。」


苦笑いするとカカシ先生の隣に立つ。


「・・・・・じゃあ行ってくるね。
 もう一人のお父さん。」
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