NARUTO

□九話
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クナイを五本放つと二人はその中から離れた。
男の足にはカレンが作り上げた土遁の鎖。


「くそっ」

「笹月流ー"五星"っ!!」


書かれていた通り印を組めばクナイの先から電磁波が男に集まった。
感電は・・・していないらしい。

ただ視線はこっちに向いていた。


「っやべっ」

「死ね!!」


男が僕に迫る。


「「夏!!」」


二人の叫ぶ声。
心臓にグッサリとクナイは刺さった。

男はにやりと笑う。

しかし――


ボフッ


「っ!?」

「ばっかじゃないの?」


ガッバキッ!!


男のいた木の上には夏の姿ではなく影分身がいた。
迫りくる木。


「ぎゃあぁあああああ!!」


男目掛けて木は倒れた。
折れた木の後ろにはもちろん本物の夏。


「アンタが来ることくらいわかってんだよねー。
 だから一番本物に見えそうな子をアンタの前に設置したんだ。
 まんまとはまってくれてありがとさん。」


そう言ってアタシはにやりと笑う。
が、相手はもう伸びてるため聞いてない。
あーらら。

持っていた紐で縛り上げ息を一つ吐いた時だった。


「夏ーー!!」

「うぐおっ!?」


グレンが抱きつく。
く、くるし・・・!


「お前死んだかと思ったんだぞ!?
 なのにお前…もう最高!!
 全然見た事ない印組むわ、影分身使えるわ、木ぃ折るわ!!
 どうすんのこの木!?太っ!!」

「お、落ちつけ・・・」


まじ死ぬ・・・


「グレン、苦しそう。
 離して。」

「そんな「死ね、離せっていってんだろ。」す、すみません・・・」


カレンさん相変わらず怖いです。


「無事でよかった・・・。」

「カレン・・・」


えへへっと笑った時だった。


シャッ


「「!」」

「っ!」


木にはクナイ。
カレンの頬には血の跡。


「なっ」

「てめぇっ!」

「へへっ・・・ざまあみろ。」


男が笑った瞬間カレンの前から夏の姿はカレンのとこにはなく
見つけた時には男の顔面を蹴っていた。
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