NARUTO

□十二話
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一つこの危険術について説明しておこう。


これは身体への負担が大きい。
とても苦しい未来となるだろう。


だからこそ、この力は傷つけるためには使わないでほしい。
この力は


"護る力"


全てを――大切な人を護るために使え。
これが"笹月流"だ。

道を踏み外れるな。


この術を知っている者は二人。
三代目火影と自来也だけだ。


そうそう教えてくれるとは思わないが
彼らに頼ると良い。


またはー――













策士なら良いかもしれないな。














「・・・あのくそ親父・・・。」


なんだこの手紙は。
まるで僕が来ることをわかってたみたいじゃないか。

てか、あれか。
コイツまじで僕の親父なんじゃないの?


「・・・もういいよ。」


もう、本当にどうでもいい。
僕の親父でも、僕の親父じゃなくても・・・


「結局は、僕を置いて行った馬鹿なんだからさっ・・・!」


強がりでも良い。
強がるしかないんだ。

知ってる人は誰もいないんだから。

涙をぬぐって僕は"禁断の書"を持って外に出る。


策士にぴったりな人がいる。
僕はその人を知ってる。

家はわからない。
でも、大丈夫。


僕にはもう・・・すでに仲間がいるから。









「グレン!!」

「ん?お、夏じゃん。」


そく子供に囲まれているグレンを発見。
ナイスタイミング。


「急にごめん・・・」

「べっつーにー
 どうかしたのか??」


そっと禁断の書を懐に隠す。


「お前"奈良シカク"さんを知ってるか?」

「?え・・・あ、おう。」


ほっとした時だった。




「俺の親父になんか用あんのかよ。」
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