NARUTO

□十四話
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あー今日も良い天気だ・・・。

あくびをし、前を見れば見覚えのある背中。
そして腕には迷彩柄のバンダナ。


「イルカさーん!」

「!・・・夏か、おはよう。」

「おはようございます!」


そう言って僕はイルカさんの隣に並ぶ。
ん?くま??


「イルカさん・・・寝不足?」

「あぁ…昨日は採点があって寝る時間がなかったんだ・・・」

「た、大変ですね・・・。」


イルカさん・・・大変だなあ・・・。
僕にもできることがあればお手伝いできるんだけど…ん?

ふと横を見ればイルカさんは隣に居なくて
少し後ろで僕をじっと見て止まっていた。
え、なに??


「夏・・・今日お前らの班暇か?」

「え、まあ・・・」

「じゃあ。」


ガシッと腕を掴まれる。
うぉう!?


「俺の手伝いしてくれ・・・!」

「はいぃ!!?」

















「ってことで・・・」

「ってことでじゃないよイルカっちぃいぃいいぃいい!!
 なに勝手に俺の可愛い妹の腕を掴んでるのおぉおおおぉぉお!!」

「グレン、そこじゃない。」


カレンの冷静なツッコミが入る。


「まあ・・・暇だしダメかな?」

「・・・私はパス。」

「え、なんで!?」


僕がそう聞くとカレンは溜息をつく。


「私今日ガイ先生の特訓を受けるの。
 あと子供は苦手・・・。」

「そ、そっか・・・」

「俺はいけるぜー。」

「本当!?」


グレンがにししと笑う。


「お前とイルカっち二人にするのは嫌だしー?」

「なっ!?」

「どういうこと??」


「まぁまぁ」と言ってグレンは僕の肩を抱く。


「どうせイルカっちが大変そうだからあまり負担かけたくないんだろ?」

「!知ってたの…?」

「イルカっちのことは長年見てるからなー。
 頑張ろうぜ、夏。」

「うん!」

「何の話してるんだ?」


イルカさんの言葉に僕たちは同時に振り向く。


「「頑張ろうねってことで!」」

「は、はもるなよ…」


イルカさん苦笑い。
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