NARUTO

□十六話
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「今、なんと、おっしゃった?」


もごもごとカレンは団子を食べながら僕を見ていた。
グレンは眼を輝かせている。


「だから、カカシにはグレン。
 ガイにはカレン。
 で、俺には夏。

 補佐につけって言ってんだよ。」

「・・・・・は!!?」












時は遡り1時間前。
僕たちは家の近くの甘味屋で休憩をとっていた。

カレンは団子を、グレンは大福。
僕はあんみつを頬張っていて相変わらず木の葉は平和だ。

カレンから団子を一つだけ貰い、口をもごもごさせていると
そこには見覚えるのある姿があった。


「おーい、熊ちゃんやーい!」

「!夏か!!」


こちらに気づくと熊ちゃんことアスマは僕たちのもとに足を運ぶ。


「何やってるんだ?」

「修行してたから休憩ー。」

「平和であまり任務ないからね。」

「全くだぜ。」


はあ、とグレンは溜息をつく。


「俺にスパイシーな出来事をくれ…」

「ごめんグレン。
 何言ってるかわかんない。」

「・・・・・馬鹿。」


ふぅ、と息を吐いてカレンはもう一口団子を頬張った。
幸せそうな顔をしている。

そんな僕たちの顔と言葉を聞いてアスマは「あ」とこぼす。


「なに?」

「いや、言伝を思い出してな。」

「言伝ぇ?」

「任務ですか?」


カレンが聞けばアスマは「いや」と呟いて首を横に振った。
じゃあ、なんなんだ。


「お前達…



 俺達の補佐やってみねえか?」
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