目で追う物語
□三話
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ミーンミーンと外では蝉の声が響く。
あぁ暑い…暑い…
脳味噌がとけるう…
「起きるっすよーミカゲ!」
「あ、あと五分・・・ん?」
声が聞こえた右側を見るとセトがにこっと笑っていた。
「おはよう。」
「・・・・・おはよ、ございま、す・・・」
なんでアタシの部屋にいるの?
「ちゃんと飲み物もったか?」
「スポドリもったー」
「アク●リアスっすー」
「・・・ならいい。
ちゃんと水分とれよ。」
はい、キド母さん。←
ってことで二人で外に出た。
あーセトは背高いなあ・・・。
前は小さかったのに・・・。
「さて、どこから探すっすか?」
「うぅん、そうだなあ・・・」
むやみに探すのは危険だよな。
「セト、あんたには少し嫌かもしれないけど…
誰か・・・鳥達でもいいから聞いてくれない?
むやみに探すの危険だし、アタシには何もできないからさ。」
「わかったっす。」
そういうとセトは目を一度閉じ、再び開くと目が赤くなっていた。
アタシも能力発動時はこんな感じなんだろうな・・・。
セトは近くにいた雀に話しかける。
「うん」とか「そーなんすかー大変っすねー」とか聞こえる。
世間話??
タタタッと掛けてくるセト。
ん?なんか情報あったのか?
「どうやら森の方にいるみたいっすよ。」
「どこの?」
「えー・・・っと、小学校の近くの森っす。」
小学校って…ガキいっぱいやん…。