トランプの世界
□一話
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「久しぶりね・・・・・クイーン。」
静かに喋る少女。
水色の髪に青い瞳。そして大きな杖を持つ少女。
「キング・・・・・!
アンタ何の用でここに・・・・・!!」
「静かに。
直、ジャックとエースも来る…。」
「っ!!?」
(どうして私の国に・・・・・)
「ジョーカーが呼んだ。」
聞く前にキングが本を読みながら答えた。
ちらりとクイーンを見るとまた本に目を戻した。
「ジョーカーは・・・・・来るの?」
「来ない。」
その問いには不機嫌になりクイーンは外を見つめた。
(ジョーカー…貴方は今どこにいるの・・・・・?
私は……貴方に必要とされてるのかしら……?)
「さぁ、されてるんじゃないの?」
「だから勝手に人の心を読まないでくれないかしら!!?
恥ずかしいでしょ!!///」
クイーンはキングに怒鳴りつけると呼吸を整える。
「とりあえず…あのにっくきジャックも来るのね…エースは良いとして…」
「憎気とは失礼だな〜」
そう言って部屋に入ってきたのは黒い帽子をかぶった緑の髪の少年。
そしてもう一人はオレンジ色の髪をツインテールにした少女だった。
「憎気じゃなかったら貴方は何なのかしらね…ジャック?」
「さぁ〜でも、僕も君が嫌いだから気にしないよ♪」
そう笑顔で緑色の髪の少年ージャックが言うと隣にいた少女がため息をついた。
「いちいちここで喧嘩するのはやめてくれないかな…
正直言ってうざいから。」
「なんですって!」
「ひどいなぁ〜エース〜」
苦笑いしてジャックは次にキングを見た。
「で、今回は何で僕達よばれたのかな?
キングは直接ジョーカーの言葉が聞こえるんだからわかってるはずだよね?」
そう言うと皆キングを見つめた。
小さくキングは頷く。
「それを…今から説明する…」
そう言ってキングはその場に座った。