トランプの世界

□五話
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「とも、だち・・・?」

「そう!友達!」

「僕たちはさっき会ってしかも、僕は酷いことした奴だよ?」

「うん!」

「うんって…」


元気良くうなずくソフィアに猫は少し引く。
しかし質問を続けた。


「君は・・・こんな奴を友達って言うの…?」

「うん!」

「なんで?」


その質問にソフィアはきょとんとした。


「だって、初めて会ったらその人は次会う時知り合いになって、
 初めて会って話をした人はもうその時から友達でしょ?
 お母様が言ってたわ??」


その言葉に全員が呆然とした。
そして


「ぷ・・・あははははははっ!!」

「っ!?」


猫が大笑いする。
それにソフィアは眼を丸くした。


「あー・・・君面白いね!!
 そういうこ僕好きだよ。」

「あー・・・ど、どうも?」

「ふふふ気に入った。
 これからよろしく、ソフィア。」

「あ、はい・・・。」


そう言って握手した時だった。







『楽しそうだねえ。」





「っ!!?」


バリンッと空間が割れた。
宮廷は消え前までいた草原が顔を出す。


「え、な、なに?
 どうなって「アル!!」っ!?」


ガゼルの声にソフィアはガゼルの向いてる方を見た。
そこには傷だらけで横たわっているアルがいた。


「アル!」

「っ・・・ソフィア・・・・・?」


アルがゆっくりと眼を開けた。
肩には見覚えのあるクナイ。

これはアルの物だった。


「どういう・・・こと?」

「っ!あぶない!!」

「きゃあ!?」


アルに引っ張られソフィアはアルの上に覆いかぶさるような形になった。


「ご、ごめん!
 大丈・・・え?」


木には先程のクナイが。


「どういうこと・・・?」


周りを見るが誰もいない。
じゃあ、先程の声は?


「何があった。」


ガゼルの言葉にアルはゆっくりと声を出そうとした時だった。


「私がやったんだぁーよ♪」

「!!」


その声に全員が上を見た。
上からクナイがふってくる。


「おっとぉ!」


ガゼルがアルを担いで後ろにステップする。
ソフィアはナイトメアの作った影の壁で身を守った。


「ナイトメア!!」

「遅くなってごめんよ!
 面倒なことがわかってさ・・・」

「面倒・・・・・?」


ソフィアが首をかしげる。
そのときガチャンッという銃の音がした。


「この・・・」

「!ダメだ、ガゼル!!」


ダァンッ
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