短編
□涙の跡に
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あーぁ…イルカ先生に無視されちゃった・・・
傷つくな・・・
アタシ何かしたっけ??
・・・・・まあ、ちょっといたずらしたけど…。
あと、額当て交換したりとか・・・
い、行ってらっしゃいのちゅーとか・・・
あー思いだしただけで恥ずかしいっ!!
「・・・何百面相してるの?」
「っカカシ!!」
前を見ればカカシがいた。
コイツいつの間に・・・!
「言っておくけど気配は消してないからね。
普通に表れたからね。」
「う、うるさいな、もう!!」
「で、最近どう?」
カカシの言葉にうっとなる。
最近・・・さっき・・・
「さ、避けられた・・・」
「え?」
「どうしようカカシィ!!」
「うわっ!?」
肩を掴んで揺らす。
「アタシ何かした!?」
「しらないけど…;」
「・・・アタシもう帰る。」
「う、うん、わかった・・・。」
とぼとぼとアタシは自分の家に帰った。
一体何があったんだか・・・
そんなことを考えて前を見るとイルカ先生がいた。
「イルカ先生も帰るの?」
「え、まあ・・・っても?」
「うん。」
もってなんだって顔をするイルカ先生。
全く・・・・・世話の焼ける。
「ナツキも帰ったんだよー」
「え!?」
「・・・・・あまり可哀そうなことしないであげてよね。
アイツの悲しむ顔なんか俺・・・見たくないからさ。」
「・・・・・どういうことですか」
「・・・アンタのことで半泣き状態で俺のとこに来たよ。
避けられた、どうしようってね。」
「っ!!」
イルカ先生の顔が焦りに染まる。
「言っておくけど…あいつは人一倍一途だ。
世話焼きだけど…愛した人を絶対に裏切りはしない。」
「・・・・・。」
「じゃあ、後は任せたよ―。」
イルカ先生なら・・・なんとかしてくれるでしょ。