短編
□光
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いつも通り暗部の集会に行き
その場で話を聞く。
顔も知らない
名前も知らない
たくさんの大人たちと
(子供らしき姿は…三人)
はあ、とカカシはため息をつく。
するとトントンと肩を叩かれた。
振り向くとそこには同じ背くらいの子供がいる。
「なに?」
「今日のは僕たちでなくて良いんだってさー」
「・・・・・あっそ。」
そう言うと俺は歩き出す。
関係ないなら呼ぶなよな。
歩くたびに自分とほかにも足音が聞こえ振り向く。
「…なんだよ。」
「いや、僕方向音痴だからさー
出口まで案内おねがいしマース☆」
「他当たれ「嫌だ。」…はあ。」
コイツは何なんだろうか。
声的には女だ。
俺より忍術も体術も劣ってはいるだろう。
それを狙って全力疾走した。
「待ってよー」なんて聞こえるが無視。
何も考えずにただ出口を目指した。
「はっはっ…ついた…」
「いやーご苦労さん!」
「えっ」
振り向けばすぐ後ろに先ほどの暗部の女がいた。
スタスタと歩いていき片手をふる。
「ありがとーまったねー」
タタンッと飛んで少女は姿を消した。
俺は呆然としてそれを見ていた。
「へ、変な奴…。」