短編

□お泊り
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さて、家に着いたのは良いが何を作る。
うーんと考えつつキバの好きなものを連想する。

ワイルドな感じお肉とか…?
まあ、好きそうだけど…あと犬っぽい…。
ビーフジャーキーとか?ご飯じゃないよね、うん。
あと犬が好きそうなのは…骨?


「…軟骨、とか?」


ポツリと呟いてハッとする。
軟骨の唐揚げとかにしてみよう。
あとはいろいろ…。

確か噛みごたえがないのは嫌いだって言ってたからそこは避けよう…。

ということで夕飯が決まった。

材料はあったからパパッと調理する。
すると玄関から音が聞こえ、揚げ終えた軟骨を皿に盛り付けてから顔を出す。


「あ、ナツキ。」

「母さんそろそろ行くの?」

「えぇ、家のことよろしくね。」

「はーい、ルータも良い子にするのよ?」

「ニャー。」


気持ちよさそうに撫でられる自分の忍猫。
ふと笑って家から親がいなくなってから緊張が訪れた。

そういえばふたりっきりなんだよね?
てかキバ初めて私の家に来るんだよね?
うわー緊張してきた!
部屋きたな…くはない。昨日掃除したから。
ひゃーどうしよぉおおお!!


ピンポーン


「ひゃい!!」


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