NARUTO

□二話
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町を三人で歩きながら思った、なんかこの町・・・
漫画で見るより本当大きいんだなっと。
すごいなーおもしろいなー


「なあなあ夏ってばどこに住んでんの?」

「アタシははたけって人の家のお隣に住んでるんだ。」

「なっ!?」


イルカさんがアタシを見て目を丸くする。
どうやら誰にも伝わってなかったらしい。


「イルカ先生知り合い??」

「あ、あぁ…知り合いというか上司と言うか・・・」

「ふーん…」


ナルトはあまりツッコミを入れなかった。
うん、まあなんでどもるのかなんて考えないだろうな・・・。


「それより夏・・・」

「!名前覚えてくださったんですね!嬉しいです!」

「お、おぉ・・・じゃなくて!」


ぐんっとイルカさんの顔が近づく。
おぉ近い・・・・・


「服・・・貸すから着替えろ。」

「え・・・?」

「そういえば夏の服みたことないってばよ!」


あぁ、そう言えば最初視線が気になってたのにイルカさんを発見して忘れてた・・・。

え、でも貸すって…


「今あまり金もないし、俺の家すぐそこだから昔着てたのならちょうど良いだろ。」

「イルカさん・・・!」


なんて心の広い…!


「ありがとうございます!!」

「うおぁ!?」


ガバッとイルカさんに抱きつく。
あーなんて至福な時間・・・


「あーもー離れるってばよ!
 夏!イルカ先生っ!!」

「「あ・・・」」


ナルトの手によって剥がされる。
いかんいかん。


「じゃあ、探してくるからこの部屋で待ってろよ?」

「「はーい」」


ナルトと二人で返事をするとイルカさんはふと笑い自分の部屋に向かった。


「イルカ先生の家ってなんか落ちつくな」

「だなっ!」


にししと二人で笑ったが、すぐさまナルトは俯く。
どうしたのかと思い声をかけようとした時だった。


「夏は・・・俺のこと嫌いじゃないのか?」

「え?」


俯いたままのナルトを見てはっとする。

そうだ、この子は九尾を封印してる人柱力。
みな忌み、嫌っている存在。

でも・・・


「嫌いじゃないよ。」


怖くなんかないのは漫画を読んだアタシが知っている。
悪戯をするのは構ってほしいだけ、強い力も持ってる。

そんな彼が私にとって眩しい存在だった。


「ナルトは、ナルトだもの。」


そう言って笑えばナルトもニッと笑ってアタシに抱きつく。
その数分後イルカ先生が戻ってきて、今度はアタシとナルトが剥がされた。
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