NARUTO

□六話
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で、二人で遊ぶ球技は少ない訳で・・・
キャッチボール。


「えいっ!」

「お、おしいね!」


ボールがこちらまで来ない・・・
可愛いねっ!!

少し距離を縮めると頬を膨らます。
あー可愛い…

もう可愛いが口癖になりそうだ・・・

ヘラっとしてると手元が狂った。
やべっ!
あのボールは少年に強過ぎる!!


「にげ・・・!」


少年を包み込むように砂が現れ、そのボールをアタシに投げ返す。
見事腹にヒットして後ろに倒れる。

・・・・・いや、アタシのせいなんだけど…
あーくそ腹いてえ・・・

ん?待てよ??
今のって…


「夏姉ちゃん大丈夫?!
 ご、ごめんなさい・・・違う…」

「大丈夫だよ、落ちついて!」


アタシはそう言って少年の肩をさする。
アタシの表情を見てか少年はホッとしていた。

まさか・・・


「まさか・・・君、があ「うわっ!」!」


公園の入口の方を見るとそこには子供が数人いた。
少年を指差して震えている。


「化け物・・・!」

「っ!」


アタシは少年の方を見る。
まずいと思ってアタシは少年の前に立った。


「夏姉「よーくわかったな、お前達」!」


アタシは一歩前に出る。


「この私の正体を見破るとは・・・良くできている・・・ふふふ」

「は、なにアンタ・・・?」


子供達の中のリーダーかな?
よ、ガキ大将!


「私は・・・この里に隠れて住んでいる化け物・・・
 人食い狐だー!!」


狐の仮面を、懐に隠していたためさっと顔に張り付ける。
前なんかテレビで種明かしやってたけど…これ結構楽。


「狐!?」

「喰われたい奴はどこだー!!」


わーっといって子供達は逃げる。
仮面をはがしてアタシは少年のもとに戻る。


「ったく、失礼だよねー化け物なんて・・・。」


そう言ってアタシは少年の肩についている砂を払った。


「君にはちゃんと名前もあるし、立派な忍・・・人間だもんね!」

「・・・・・。」






「ね、我愛羅くん。」

「!!」
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