NARUTO

□九話
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思いっ切り蹴ったせいか男は気を失っていた。


「・・・女の子の顔に傷をつけるっちゃ―・・・
 良い度胸だ・・・。」


そう言いながら僕は男のひもを思いっ切り強く縛り上げた。
体に巻くのはもちろん。
腕、足、手首、手、口全てを縛る。

ふうと息を吐くと僕はショルダーから医療セットを出す。


「大丈夫カレン!?
 すぐ治療しなきゃ!!」

「・・・うん。」


そう言ってカレンは座った。
消毒をしてガーゼを張る。

あぁ、可愛い顔に傷が・・・


「あとで医療班行こうね。」

「・・・・・う、ん。」


フラフラするカレン。


「・・・しゃあねえな。」


グレンは溜息を吐くとカレンをおんぶする。
その時にはもうカレンは眠っていた。

死んだのかと思ってオロオロしてたがグレンに「大丈夫」っと苦笑いされて
ホッとした自分がいる。良かった・・・。


「悪いけど…そいつ連れてきてくんね?
 事情聴取・・・みたいなのすっからさ。」

「・・・・・。」


じとっと男を見て僕は足に一本の紐を結びつけ自分の手で持つ。


「よし、急ごう!」


ズリズリズリ


「痛いわ、それ!!」


グレンにツッコミ入れられたの初めて。
ついでに引きずってます。

あたりまえでしょう。

可愛い女の子の顔に傷をつけたんだから。
原形とどめてないほどに傷つけるべきだよ、うん。













「御苦労さま。」

「紅さん!」


医療班の前には紅さんがいた。


「グレン、彼女をベッドの方に。」

「はい。」

「夏・・・貴方は私と来て。」

「?あ、はい・・・」


え、なんで?
怒られるの??


「な、なんかしましたかアタ・・・僕」


ビクビクしながら聞く。
そんな僕を見てか紅さんは笑う。


「怒られたりはしないわよ、大丈夫。
 ・・・・・多分。」


今多分って言いましたよね!?
多分って言ったよ、この美人様!!

ちょ、こわい!!


休憩室みたいなとこに入るとそこにはお馴染みメンバー
アスマ、カカシ先生。
そしてイルカ先生もいた。
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