NARUTO

□九話
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「お、来たな!」

「猫見つかったー?」

「見つかったで済みませんよ。」


溜息をついてアタシは机の前に立つ。
紅さんはアスマの向かいに座った。
というかそこしか空いてない。


「猫はみつけたのは良かったんですが・・・霧隠の忍に遭遇して・・・大変だったんですから。」

「「霧隠?」」

「三人で倒したらしいけど…その男夏のことすっごく怖がってたわね。
 ・・・・・貴方何したの?」

「いえ、ただ木を男に倒しこんで、縛って、
 カレンの顔に傷をつけたから思いっ切り蹴って、縛って、
 引きずって連れてきただけですけど?」

「「それだろっ!!」」

「・・・・・はあ。」


あ、溜息つかれた。


「俺でもそれはトラウマなるな・・・」

「あ、熊は銃でバーンでしょ普通。」

「誰が熊だっ!!」


うわあん、おこられた。
てか、イルカさん何も話さないな?


「でも、無事でよかったーよ」

「何が無事でよかったですか!!」

「うわっ!」


バンッと机を叩くイルカさん。
吃驚したあ・・・


「やっぱり上忍一人か、慣れてる中忍を連れていくべきだったじゃないですか!!
 現にカレンは軽傷だけど今は眠りについてるし!
 夏はまだ12です!危険なのはわかっていた!」

「イルカさん・・・」

「・・・だから簡単な任務を選んだんだけど…想定外だったな・・・」

「全くね。」

「うぅむ・・・」


上忍三人が悩む。


「で、でも!」


僕が一歩前に出る。
みんなの視線が僕に向いた。おぉう…


「僕達大丈夫でしたよ。チームワークも抜群で、
 グレンはみんなを引っ張って、カレンは結構周りを判断して考えてくれて・・・
 今回カレンに傷をつけたのは僕のミスなんです。」

「夏・・・でも」

「ちょおぉっと待ったあ!!」


バンッとドアが開く。
皆が呆然としていた。

僕が後ろを振り向けば―――


「俺抜きで任務の話なんかしてんじゃねーぞ、イルカっちぃ!!」

「グ、グレン・・・」


グレンだった。
イルカっちってなんだおい。

抜け駆けかこら。
お前も顔面蹴るぞおい。

どすっとグレンはアスマの隣に座る。


「突っ走ってたのは俺!
 カレンを護れなかったのも俺!!
 あの時一番周りを見れていたはずの俺が気を揺るめていた!
 ってなわけでリーダーの俺のミスだ!

 それに、アレはお前がいないと俺達は負けていた!死んでいたかもしれないんだぞ!」

「グレン・・・」

「んーちょっと待って。
 どういうこと?」


カカシ先生がグレンに聞く。
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