NARUTO

□十一話
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「お前なんでここに・・・」

「えーだってなんか口説いてる声が聞こえたから
 危ないって思って助けに来たんだー」

「口説いてねーよ。」


じとっとグレンを見るイルカさん。
僕はどうしたら・・・。

・・・・・あ。


「あの時のお兄ちゃん!」

「あの時の女の子!」


いのだ・・・!
あ、そうだ。


「前はありがとうね。
 助かったよ。」

「ううん、全然!!」

「お礼と言っちゃ―なんだけど…これ。」


傘は今日持ってきてないから明日イルカ先生にでも渡してもらおう。
その代わりにあげたのは花のしおり。


「可愛い…くれるの!?」

「うん。」

「ありがとう!」

「どういたしまして。」


そう笑って言うと黄色い歓声が。
わあお、すごい。

あれ、そういえば・・・


「カレンは?」

「あ、先に行ってんだった。
 行くぞ。」

「あ、うん。」

「夏「はい?」・・・・・あまり無茶するなよ。」


きょとんとする。
そして僕は元気よく二っと笑った。


「はい、大丈夫です!」


そう言って僕らはその場から去った。


「・・・・・何だアイツ。」


眠そうな顔でニッと笑う男を見るシカマル。
チョウジがポテチを頬張りながら


「さあ?中忍らしいよーグレン一緒だったし。」

「まあ、そうだろうな。」

「どんな関係なんだろうねー。
 名前は夏ってさっきイルカ先生が声かけてたよ。」

「・・・・・ふーん。」


(夏・・・か)









さっそくいつもの中忍の集まる広場に向かった。
カレンの後ろ姿を発見して声をかける。


「カレ「よーぉ、怪我人さん。」・・・?」


カレンに声をかけたのは同じ中忍だった。
・・・なんか柄悪い連中だな・・・・・。


「お前…その傷どうしたんだよ。」

「・・・・・別に。関係ない。」


フイッとカレンが違う方向を見る。
それに腹を立てたのか男は大きな声で言った。


「お前Dランクの任務で怪我したのかよ!
 どんくせー!!」


まわりがざわつく。
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