NARUTO

□十五話
2ページ/5ページ

「殺すべきだ、とか言っておいて自分の手は使わないんでしょ?
 誰かがやれ、俺はやりたくない、死にたくないってさ。

 言葉に責任持てよな。」

「なんだお前…。」


ガッと胸ぐらをつかまれる。
ギロリと睨まれるが僕はまっすぐ男を見ていた。


「おい、やめろって!」

「黙ってりゃ言いたい放題言いやがって!!」

「黙ってる?誰が??
 先に話していたのはあんたの方だ。」


正当な言葉に何も言わずにいる男に僕は大きなため息をつく。


「それに」


ガッと僕の胸元をつかんでいる腕をつかむ。


「僕のナルトを、理不尽なことで傷つけたらこの僕が牙を向くよ。」

「ひっ!!」


バッと男は手を引いて僕から離れて行った。
それを確認してから大きく息を吐いて座る。


「はぁぁああああぁぁ…人見知りしんどー」

「ったく…ひやひやさせんなよ夏。」

「夏無茶しちゃ、めっ。」

「はいはい。」


苦笑いして僕は立ち上がる。
そこにはちょうどアスマもいた。


「あ、熊ちゃん。」

「誰が熊だ!!」


ケラケラと僕が笑えばアスマが僕の前に来る。


「あきらか年上だろアイツ…
 女相手にひるんでるのか。」

「熊ちゃんしーっ!」

「わかってるっつーの。」


ぐしゃりと僕の頭に手をのせ乱暴になでる。


「うわっ!!?」

「よくやった!!」

「ちょ、痛いよ熊ちゃん!!
 いてててて!!」

「愛情ゆえだ!」

「いらない!!?」


君の愛情は紅先生にあげてください!!
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ