NARUTO

□十六話
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「補佐…ですか?」

「やだなー熊ちゃん。
 この面倒くさがりぞろいの業火がそんなことやる訳ないじゃない。」


はははーと笑って隣を見れば相変わらず目を輝かせてアスマを見るグレン。

これはヤバイ。
ただちに立ち去らねば。


「ね、グレn「俺やるぅうう!!」うるさ!?」


はいはーい!と挙手をするグレン。
隣で叫ばれたため耳が少し痛い。
カレンも眉間にしわを寄せてグレンを見ていた。


「グレン、うるさい。」

「わりぃわりぃ。
 でもさ補佐だぜ?楽しそうじゃん!!」


そう言ってアスマに近寄るグレン。


「で、メンバーは誰なの?」

「さあ、な。
 カカシ達は知らねえが俺のチームはわかったぜ、夏。」

「・・・・・誰ですか。」


ムスッとした顔で聞く。

最近少し自分の体に異常が起きている。
といっても、そこまで大きいことではないのだが。

今まで頭に残っていたNARUTOの記憶が全て消えているのだ。
誰かに抜き取られたみたいに。

ただ、NARUTOに出てくる登場人物だけは頭の中に入っている。


ーにしても、変だよな…
 ミズキのやつもきっと漫画にあったし…死なないことは頭にまだ残ってたし…


うぅむ、と唸っているとアスマにチョップされた。
痛い、この熊男。


「なんすか!?」

「お前今上の空だっただろ…。」

「考え事してたんですよ。」

「人に聞いといてそれか!?」


たははーと笑って僕は改めて聞きなおす。
するとアスマは大きなため息をついた。


「メンバーは猪鹿蝶だ。」

「「「猪鹿蝶??」」」


僕達ー業火のメンバーは同時に顔を見合わせた。
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