NARUTO

□十七話
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ふぅ、と息をひとつはいてカレンに向き直った。


「で、カレンたちはこれから何かあるの?」

「?特には…ただ」

「ただ?」


ちらりとガイの方を見るカレン。
あぁ、そういや一応師匠か…。


「紅先生のところに行くことになってるの。」

「あり、そうなの?」

「うん。
 …顔合わせ。」


じゃあ、忙しいのか。


「しゃあないな。
 じゃあ僕は任務でももらいに行ってくるよ。」

「・・・・・一人で?」

「おん。」

「…だめ。」

「うぶ!?」


どしゃっと派手にずっこける。
何事だ!?

足を見ればそこには泥人形のような手があった。


「カ、カレンさん…?」

「一人、だめ。
 怪我する…」

「だ、大丈夫だって!
 犬探しとかだし。」

「…それで前大変な目にあったのはどの班。」

「…ういっす。」


ため息をついて僕は立ち上がる。


「じゃあ、中忍誘うわ。」

「…ん、なら良し。」


―引っかかったな。


「じゃあ、またねカレン。」


僕はそう言って跳んだ。















「…良いのか?
 あれはうそだぞ?」

「…いいの。
 私も嘘、あるから。」

「・・・・・そうか。」

「あと。」

「なん…むぐっ!?」


ぐにっとネジの鼻をつまむカレン。
目を丸くしてネジはカレンを見ていた。


「敬語、タメは禁止。」

「・・・・・。」

「ぷっ」


テンテンが小さく笑ってその場は収まった。
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