短編

□いないもの
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俺は少し前に
ここへ引っ越してきた。

新しい中学校生活には違和感があった

クラスに馴染めないとかそんなんじゃない
友達は何人かできた。

でも その友達は何かを隠している

クラスメートや先生、
みんなが俺に隠し事をしている。


「あの、天馬くん」

「なに?」

「あのさ
天馬くん、達…さ
俺に何か隠してない?」

「べ、別に何も隠してなんかないよ!!」

明らかに動揺している

「ふうん」

何となく外を見た。
今日は雨が降っていて
雨がバラバラと窓を叩きつける

そんな大雨の中に ぽつん、と
1つ 人影を見つけた。

雷門中の制服を着ている


「あの子…風邪引く…」

「え?」


気付いたら
その人影のもとへ足を動かしていた



「きみ、はじめまして だよね?」

「…‥」

「俺は狩屋マサキ、
きみの名前は?」

「…‥……名前。」


名前…か
聞いたことない名前だな


「クラスは?」

「あなたと同じ」

「えっ?」

あなたと同じ、って…
見たこと無いんだけど…。


「あめ…大丈夫なの?」

「えっ、あ、あぁ

名前こそ 俺よりずっと雨に打たれてるよね?

校舎に入らないの?」

「別に。」



…なんて言うかこの子冷めてるなあ。


「あの、さ「もう良いでしょう」え?」

「わたしなんかと喋ってないでオトモダチとお喋りしたら、どう?」

「でも、俺…」

「…あなた鬱陶しい、ね」

「…!!」

「じゃあね」



彼女は
ふっ、と微笑み 俺の前から姿を消した。

彼女の姿が見えなくなってから雨が止み、
太陽が顔を出した。


さっきの雨が嘘みたいだ



ーーーーーーーーーー

だれおま 何かマサキじゃないですね すみません><

アナザーっぽくしたつもり

多分続きます

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