黒猫奮闘期!!

□生きている肝
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夜々はなにも答えずに、怯えて座り込んでいた親子の生き胆を抉り取った


抉り取ったばかりの心の臓は、ビクビクと脈うっている



母子は座ったまま、後ろに倒れこんだ




気配は消していたはずなのに勘付かれた。ちくしょう。




夜々は、心の中でぐちぐちいいながら生き胆を持ってきておいた容器に入れた






「あんた。まだ生まれて間もないじゃろう?しかもマダ成人してない新しい臭いがするのぅ・・・生き胆信仰なんかやっとっても強くはならんぞ?」





強くなりたいなら修行でもしたらどうじゃ?と、けらけら笑うぬらりひょんに腹が立ってきた。




『別に夜々が食べるんじゃないもん。それに夜々はそんなの食べなくたって強いもん!!』


「ほぅ・・・」


『っ・・・』




いつの間にかぬらりひょんが夜々の後ろにまわりこんで、夜々の首に腕をまわしていた



ちくしょう。気づけなかった。まぁそれがぬらりひょんの畏れなんだけど。

やっぱり悔しい



ガブッ



「ってぇ!!」




夜々は首にまわされていた腕に思いっきり咬みついた

牙は出してはいないが、その分思いっきり。

そりゃもう。敵ですから。遠慮することなんてないですよね。



「っ〜〜〜・・・・ったく・・・気性の荒い子猫じゃ。」



ぬらりひょんは痛みに顔を歪ませたが、夜々を開放することはしなかった

なので。








サクッ





「っ!?」






ぬらりひょんは思わず腕を放し、夜々を開放してしまった


サクッという音は、夜々が少し爪を出してぬらりひょんの頭に2~3センチ突き刺した音



そのため、ぬらりひょんの頭からたらたらと血が垂れてきた。





『ん。血も滴るいい男っ♪』
「おぉ。ありがとうな」




その言葉が合図かのように、一人の女がこちらに攻撃を仕掛けてきた



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