赤い枷

□第二夜
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薄暗い部屋で目を覚ました





お腹に微かな痛みを感じたが気にしないことにする





ここは一体どこだろう・・・







「乃愛さん・・・・!」







目の前には心配そうな顔をした黒子先生がいた






どうやらここは教室らしい。







「黒子先生・・・・っ!!」




思わず目に涙が浮かぶ






「もう大丈夫ですよ、それよりどうしてここで倒れていたんですか?」




黒子が尋ねる





「あの・・・ちょっと気分が悪くって・・・」




咄嗟に嘘をついた。

どうせ信じてくれるわけがないし。



乃愛は起き上ろうとすると
手が言うことをきかなかった





「えっ・・・これは・・・」






自分の手首を見ると黒いネクタイで結ばれていた。





「黒子先生・・・これ・・・」





「ああ、僕が縛ったんですよ?」






にこりと笑う笑顔はいつものような明るさはなく
目が笑っていなかった







「え・・・・一体どういう・・・・」





「君が倒れていたのでこれはチャンスと思いましてね」




そういうと首筋に微かな痛みが走る





「った・・・・な、何を・・・」




「君もそこまで鈍いわけじゃないですよね?


ほら、君のせいでこんなことになってしまいました。


責任を取ってください」




わけがわからず乃愛は視線を下げると
下半身に不自然な膨らみ。




「ひっ・・・・」




「何を驚いているんです?


君は僕が好きだったのでしょう?」



そういって乃愛に跨る




「鎮めてくれませんか?乃愛さんの口で。」




怪しく笑う黒子




「い・・・や・・・・誰か・・・っ」




黒子の事は好きだった。

だけどそれは愛ではなく憧れとしてだった。





その憧れていた人の変わり果てた姿を目にして

涙が頬を伝う






「やあ、乃愛。」





教室の入口から声が聞こえた。








「あ、赤司く・・・」





「助けてあげようか?」





そういう声はとても楽しげで癪に障る




「だ、誰があんたなんかに。」




「じゃあ、黒子先生。


乃愛の処女を存分に堪能してください。」



そういって背を向ける赤司




「だそうですよ、乃愛さん。



嬉しいです、あなたの処女をもらえるだなんて。」




黒子の手が乃愛の制服に伸びる





「あ・・・・あか・・・しくん・・・」





声を振り絞るように叫ぶ





「なんだい?乃愛?」





「た・・・・助けて・・・。」





赤司がふっと笑った気がした。






「仕方ないね、黒子先生。


乃愛を返してもらいますよ。」





赤司が黒子に近寄る。




「はは、いまさら何を。


ここまできておあずけはできませんね。」






「そうですか。



それなら仕方ないですね。」






 
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