私と彼の一ヶ月

□三日目
1ページ/2ページ





友達を絶対に作ると決めたがやはり不安になってしまう。


だってまだどんなのかわからないのだもの!!!



ため息を一つついてソファーに寝ころぶ




「そろそろ寝たほうがいいんじゃないのか。」



赤司がコーヒーを片手に隣に座ってくる。




「赤司君てさ、人見知りしないよね」




「ああ、だって次元違うし。」




え、そういう問題ですか?




「でも逢えてよかった。ずっと好きだったもん。」




「・・・・怖い。」




「ふふ、そりゃあ怖いだろうね」



苦笑してゆっくりと起き上がる



「僕の何が好きなんだい?」



「んー。そりゃあ顔と性格と。もう全部だけど、
でも、やっぱりさ。」


少しだけ遠い目をしてマグカップを手に取る。




「みんなのこと、好きで。

みんなと一緒にどこまでも上に行きたくて

努力を惜しまなくて。

赤司君はほんとに不器用だよ。

だから、好き。」




「・・・・本当に意味が分からないな。」



くすっと笑いをこぼす赤司



「わからないでいいよ。言葉に出来ないくらい、好きなんだから。」



「・・・そうか。」



「さて、お風呂に入ってくるよ」



「わかった。」




風呂場に向かって足を進める。



あれ?私・・・・何言ってんだろ。


冷静になってみるとあれ告白じゃん。

友達に赤司君の良さを語るときに言うことじゃん。

なに本人にいってんだろあれ?




徐々に顔が熱くなってくる。




急いで服を脱いで湯船につかる。




「あー・・・落ち着く・・・」




さっきのはアレだ、黒歴史だ。うん。



脳内で何度も自分に言い聞かせる。






さて、お風呂から出たらどんな顔すればいいんだろうか。






  
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ