赤司

□来世編
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思い出した。



僕が誰なのか



誰といたのか


どこにいたのか





すべてすべておもいだした



たくさんの情報が頭の中を駆け巡って増えてししてまた駆け巡る





「ああああああああ!!!!」




「どうしたの!?」



「おい!征十郎!!!」




だめだ、話しかけないでくれ




「黙ってて!!!!!!」




頭を抱えながら叫んだ。




二人は唖然としている




「あ・・・あ・・・・うぐっ・・・」





「せ・・・征十郎・・・」




「・・・は」




「え?いまなんて・・」



「名無子はどこだ・・・・」



過呼吸気味になりながらも女性に問う。



「名無子・・・?


あなたの同級生にたしか・・・



そういえばマネージャーだったんじゃないの?」




「マネージャー・・・?」




「そんなことまで・・・ああ。あなた・・・」



女性は男性に抱き着いた


なにがそんなにショックだったんだろう




「それで・・・」



「ああ、お前はバスケ部の主将だ、征十郎」




「バスケ・・・・」




大きく深呼吸をする




「名無子は・・・今どこに・・・」




「そりゃあ家に決まってるだろう。


今日も見舞いにきてたぞ。」




「・・・・・・」




何も考えられないまま


胸のあたりだけがざわついて




窓から夜空を見上げるときらりと星が流れた







「名無子に会えますように。」








僕はそっと呟いた



















      
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