短編
□拾われた彼女
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シャチの奴とうとう頭がおかしくなったのか。
………………いやコイツに関しては前からだったな。←
「はぁ、どうした。」ロー
「実はベポの奴がシェルビアを連れてきたんですよ!!!」シャチ
間
「は?」ロー
「いやすいません、言い方間違えました!
正確にはそっくりな女を拾ってきた?ってゆーか!
とにかくベポの奴がシェルビアシェルビアって離れなくて、
船長なんとかしてください!!」シャチ
「…………………………、」ロー
シェルビアにそっくりな女…
だとしたらこれは相当残酷な話だ。
俺はどうやらシェルビアに相当恨まれたらしい。
「ベポは特別にシェルビアを好いてたからな。
余計そう見えるんだろ。ほっとけ。」ロー
「…………仲間にするとか言わなければいいんですけど………、」シャチ
<ガタッ>
「………………………、」ロー
ベポならかなりあり得る話だ。
ーーーーーーー
「あ!キャプテン!!!」ベポ
「「「「「船長!!」」」」」全
『!?』
……………こいつか…確かに似てなくもないが、こんなガキみたいななりでしかも覇気すら感じられねえこの女がシェルビアな訳がねぇ。
ベポの勘違いだな。
「…………おいベポ。」ロー
「何?キャプテン!」ベポ
「この女がシェルビアな訳がねぇ。人違いだ。」ロー
「え…でも声も匂いも姿もシェルビアだよ!絶対シェルビアだよ!」ベポ
匂いもか、だとしてもだ。
「確かにそうかもしれねぇが…………………
シェルビアはもっと色気のある女だ。
こんなガキみたいなのがシェルビアな訳がねぇ。」ロー
『は?』
「「「「「確かに…」」」」」全
なんて間抜けな顔だ
色気の欠片もねぇな。とにかくこの女の素性が気になる、
俺の首を狙ってないともかぎらねーしな。