短編
□拾われた彼女
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「……………女、お前はどこから来た?」ロー
『……………………えっと…神奈川県です。』
「カナガワケン?…変わった町の名前だな…」ロー
『は?冗談よしてくださいよー神奈川は都道府県で街の名前ではないですって!』
「あ″?」ロー
いい度胸だなコイツ…
『嘘ですすみませんごめんなさい。(汗汗汗)』
こいつの言っている意味が解らねぇ。
町の名前じゃねーなら何なんだ…
「………キャプテン…絶対シェルビアだよ…」ベポ
ベポのやつ、まだ言うか、
「…………はぁ…ベポ…シェルビアは俺達の目の前で死んだ。この女はシェルビアじゃねぇ。」ロー
「絶対シェルビアだよ!!生きてたんだ!!キャプテンの分からず屋!」ベポ
「分からず屋はお前だベポ!」ロー
「せっ船長!落ち着いて下さい!ベポも!」シャチ
シェルビアは死んだそれは紛れもない事実だ。
<ぎゅぅぅぅぅぅ>
『ぐへっ!?』
色気ねぇ、
「キャプテンのバカ!シェルビアだもん………」ベポ
「………………………」ロー
ベポ、こうなったら解らせるしかねーようだな。
『あの……………』
!?
「!何…シェルビア…」ベポ
『……アタシ…シェルビア…さんって人じゃないんです。
人違いなんですよ。』
「!!」ロー
この女、
「!どうしてシェルビアまでそんな事言うの?嘘だよ!」ベポ
『ホントです。その証拠にアタシはアナタ達のこと全く知りませんし、今まで家族と一緒に住んでました。』
「……………」ロー
「……………………」ベポ
こいつはおもしれぇ、
「おい女………」ロー
『はい?』
「…………名前は?」ロー
『………?
………佐藤りこです。』
「………記憶喪失じゃねえんだな?」ロー
『あっはい。もちろんです。さっきまで家で寝てた筈が気がついたら砂浜に居て…無人島っぽかったんで、暫く歩き回ってたら、そこの白熊君に出会ったんです…』
「…………………」ロー
何を言っている…
『あのーーー…
念の為一応確認ですけど……ここ日本ですよね?』
「あ?………ニホン…なんて知らねぇな
。此処はグランドラインだ。」ロー
『……………………は?』
なんだ知ってたんじゃねーのか、
『ONE PIECEのっ世界!?』
「!?」ロー
ワンピースだと?
この女、今ワンピースっつったか、
海賊……には見えないが、