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長い廊下を歩きながらグレイは自分がとってしまったおかしな行動をぐるぐると頭のなかで考え込んでいた。
なぜか、ナツが拗ねきった顔を見続けているのがいやだった。
空気が悪くなった中に野郎二人でいたくないという気持ちはもちろんあったが、
なぜだろう。
それだけでは無い気がしないでもない。
「俺、わっかんねー....」
がしがしと頭をがむしゃらに掻いてみるが答えは出てきそうもなくて。
やはり外に出て気分転換をしようとグレイは勢いよく宿の扉を開け放った。
雨はすでにやんでいた。