イナGO

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念願の部屋に帰って言われた第一声は京介くんのことだった。

「剣城と会った」
「どうだった?」
「食えない奴だな」
面白い子でしょ
「面白いって言ってきたんでしょ?」
まったく何年一緒にいたと思ってるのよ
目を逃がす白竜を私は逃がさない。

「対決するの?」
こうも不適に笑った白竜は初めてみた
もっと強く、求める強さを手に入れるまで、越えるまで
「勝ってね」
「当たり前だ。俺は究極を目指す者だからな」


何度か衝突するたびに対決を仕掛ける白竜を京介はどう見ているだろうか?
「いいライバルみつかってよかったね」
「小春が押し上げといて言うのか」
生き生きしてる。
「明日の合同練習では目に物を見せてやる」
鼻で笑って私の頭を撫でた
「それは楽しみね」
来るところまできたんだ。
明日の対決は中止かもしれない、トップ2人には関係無いかもしれないけれど、牙山なら何かとんでも無い事をする気がしてならなかった。
篩にかけられる。
ファーストランクチーム所属の子供達全てを入れ替えるために。
化身が使えない者は必要ない。
人間を極限まで追い詰めることで効率よく覚醒させることができるのはわかっている。
2人とも兆候は見えていた
「小春の期待どおりの働きを見せたあいつなら」
「白竜、あなたを覚醒させられる」
断言するわ

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