イナGO

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2機で同時に白竜にスライディングするロボット
よけた先にもいる
それも易々と抜く
パリッ
ロボットから静電気のような弾ける音がスピーカーを通して聞こえた。

白竜の腕をつかんだロボットは足をも掴んだ
スピーカーから多くの声
「白竜さんの足が!」

私は博士に掴み掛かった
「早くあのロボットを止めなさい!!」
でないと白竜が私と同じ道を行くことになる

「もうダメだ!」
みんな叫ぶのが部屋中に響いた

「手を離せ」
私は博士の白衣をおもいっきり手前に引いて腕力だけで立ち上がった。
博士の悲鳴
「手を離せ小春!」
私には牙山の声など聞く耳は始めから無いはずよと、自分を叱咤して博士の首に手を伸ばした。

すごい!!
息ぴったりだ!!
歓声で監視室が満たされる

スクリーンには、何が起きたのか共鳴反応を起こし、化身を発動している2人

「素晴らしい!覚醒だ!」

私をちらりと見た牙山は、私にはこうなる事が始めからわかっていたのだと言って見せた。

「篩がけはここまでだ!」


1人で監視室に残された私は「究極になるのは小春のためだ…」と言う白竜が迎えに来た

「それは京介くんにふられたからかしら?」
「いや、前々から言っていた筈だぞ」

しゃがみこんだ白竜の足を撫でて、頬に触れて首にキスをする
「白竜、京介くんも同じ。誰かのために強くなるのよ」
気持ちに同じことなんて無いかもしれないけれど

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