マギ

□巡り巡るこの想い。
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爽やかな風、静かな丘。



青々とした新緑。



何度見た景色だろう。




何度君が居なくなった場所だろう。




次は大丈夫、助けるから…。





もうすぐでアリババが来る。





「おーい、名無しさん〜(・ω・)ノ」




ほら、アリババがいるじゃない。




涙が出てくる、けど…

そんな場合じゃない。





もうすぐで山賊が来る。





「アリババ、こっちに来て‼」



「えぇ⁈」



山賊はもう大丈夫、次は大蛇がこの道にいるから…

「こっちよ‼」



「名無しさん〜何なんだょ⁈」




こっちには崖がある、あっちには山賊のアジトがある。




「アリババ、こっち‼」


「お、おぅ…。」





着いた先にはバルバット王国。




これで安心…。



「ねぇ…アリババ…。貴方に…話さないと…」




アリババの後ろには酔った大男がいて、アリババを睨みつけて


「アリババ王子さんやぁ…うっとしいから死ね‼‼‼」



突然、大男が襲ってきた。



とっさにアリババを突き飛ばし



「逃げて‼‼…うっゔぁっ」




殴られた…けど…アリババを助けれたのね…。


やっと…。



アリババは近くに寄って来て、私を抱きしめた。



「アリババ…早く逃げて…あ…りがとう」


一筋の涙を流し、意識を手放した。



アリババは笑っていなかった。
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