crossover
□ニートどもがクリスマスを祝うよA
1ページ/5ページ
そうこうしていると、ダイゴが戻ってきた。
「二人とも来たんだね。……あれ、Nは?さっきはいたんだけど」
「どっかいった」
「そう……。あ、ツリーを飾ってほしいんだけど、お願いできるかな」
ダイゴは例のツリーを指して言う。Nと同じ背丈だから、多分オレたちではてっぺんに届かない。……ということはダイゴも届かないだろう。なんでそんなものをわざわざ……。
「そんな嫌そうな顔しないでよ、僕も手伝うからさ」
「……なら、やる」
「私もやるよ。どうすればいいんだい?」
ゲンにやり方を教える形で、オレたち三人で飾り付けをする。あとはモールと星だが……。
「星か……。スターといえば、やっぱりデンジ君だよね」
ゲンがそう言うのでオレの役になった。オレは適当に手を伸ばす。
「いや、オレじゃ届かない。ここはトップ、すなわちチャンピオンのダイゴがやるべきだろ」
と、ダイゴにやらせて、オレとゲンはこたつに戻る。ダイゴは懸命に手を伸ばすが、やはり届かない。しかし根が真面目なのか、諦める気配はない。