【好機】原作

□棒倒し
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結果から言うと、了平くんの意見が押し通された。
別にそれはいいんだけど、内容が…ねぇ…


『お待たせしました。棒倒しの審議の結果が出ました。各代表の話し合いにより今年の棒倒しはA組対B・C合同チームとします!』


そう、了平くんが押し通した意見は、1対2という明らかにA組が不利な意見。
きっと一気に全部の敵を倒した方が楽とかいう考えなんだろうけど、常識的に考えて無理だろ。
それに、いきなり合同だって言われたあっちのチームも困惑して……


「僕がやるよ」


ないね。
恭弥が出るみたいだ。


「それでは棒倒しを開始します。位置についてください!」


敵の数が圧倒的に向こうの方が多く、しかも総大将は恭弥。

綱吉、成仏しなよ。(不吉なこと言うなよ!!By綱吉)


「開始!!」


始まった棒倒し。
でも始まって早々だけど、もう決着はつきそうな勢いだ。
綱吉は必至に棒にしがみついているが、今にも落ちそうだし。


とか思ってたら本当に落ちた。
今年の棒倒しはそれほど見ものではなかったなぁと落ちていく綱吉を見ながら思っていると、


空中復活(リ・ボーン)!!死ぬ気で棒倒しに勝ぁーーつ!!


死ぬ気になった綱吉が生徒の頭を踏みつけ、ピョンピョンと移動し始めた。
向こうの方で「総大将は地面に着きさえしなけりゃいいんだ」とか言ってるけど、それは屁理屈であってルール上は失格だからね。


綱吉達は騎馬を組み、突進していくが、また了平くんと隼人くんの喧嘩が始まってあっけなく綱吉は地面に放り出されてしまった。
これで終わりかと思われたが、B・C組達は腹の虫が治まらないらしく、A組に向かって(というか綱吉に向かって)攻撃をし始めた。
それに怒った隼人くんや了平くんが加わり……



いつも通りの乱闘になった。



「思い出に残る体育祭だな」


「ふざけんな!!」


「ツナー!!頑張ってー!!」


「心愛も何言ってんのーー!!?」


この日の怪我人は、過去最高らしい。


 
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