【好機】原作
□バースデー
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「みんなこの日のために極秘で用意してきたんだぞ」
綱吉には何も伝えていなかったから、極秘も何も綱吉にでさえサプライズだよね。
悪い意味での。
こうしてボンゴリアン・バースデーパーティーが始まったのだが、武くんは持ってきた寿司で80点。
ハルちゃんは手作りのスーツで85点。
ビアンキは新技の披露で90点。
因みにビアンキはピザを焼きに行ったので、隼人くんが復活した。
ランボは意味の分からないランボの棒で1点。
「次は柚希だぞ」
「私からはコレ」
「コーヒー豆か。しかも高級品じゃねぇか」
「あ、やっぱり分かるんだ。そうだよ。リボーンよくエスプレッソ飲んでるから。私の行きつけの店のだけど」
「嬉しいぞ。98点」
「お、やった」
意外に高得点。
「次あたしっ!はい、リボーン!!」
心愛ちゃんが用意したのは手作りのマフィン。
「コーヒー味にしてみたの!」
「サンキューだぞ。97点」
リボーンは女子に甘い。
イタリア人なら当たり前かもしれないが、今のリボーンの姿は赤ン坊なので、何だかマセガキみたいに見える。
最期は綱吉の番だが、今日誕生会を知った綱吉は勿論出し物もプレゼントも無くて。
結局隼人くんと組むことになった。
出し物は、手品。
「タネもしかけもないこの箱に、このように10代目を閉じ込めます」
「わーー。本格的だなーーっ」
「そしてこのように、よく切れる剣をつきさしていきます」
野菜を取り出してその切れ味を見せてくれた隼人くん。
その後、綱吉の入っている箱に突き刺していくのだが、ヒソヒソと隼人くんと綱吉が話している内容が聞こえてしまった。
「じゃあ10代目、うまくよけてくださいね!」
本当にタネも仕掛けもないらしい。
ムリだムリだと言う綱吉に(当たり前だ)、リボーンが死ぬ気弾を撃った。
直後、綱吉は自分で剣を刺していく。
「つ、ツナ大丈夫なの!?」
心愛ちゃんが心配するが、死ぬ気モードの綱吉にそんな声は届かず…
結果、綱吉は誕生日を病院で過ごすほどの大怪我を負ってしまった。
一応プレゼントは渡しておいた。