【好機】原作2
□真実
3ページ/4ページ
まだ傷口から血が止まらないXANXUSの元に、チェルベッロがいく。
「全ては決まっていた事。あなたは役割を終えたのです」
「お疲れ様でした。それではリング争奪戦を終了し、全ての結果を発表します」
「XANXUS様の失格により、大空戦の勝者は沢田綱吉氏」
「よってボンゴレの次期後継者となるのは、沢田綱吉氏とその守護者7名です」
綱吉の気力も限界だったんだろう。
安心したら綱吉はそのまま気絶してしまった。
「へー。今まで表社会にいた割には、やる方か?それとも、こっちが弱いだけか?」
「前者。XANXUS達は驕り高ぶりすぎた。その結果がコレ」
「でも、決着は決まってたって事は、意味ねーな。この戦い」
「全く持ってその通り」
運ばれていく綱吉やヴァリアーの皆。
これで、指輪争奪戦は終わり。
「んじゃ、あたしはもう行くわ」
「うん、ありがとう」
「おう」
颯爽と去って行った潤ちゃん。
きっと仕事が立て込んでるんだろうってのに、態々残ってくれた。
「ありがと」
小さく呟いて、並中の惨状を見る。
「……コレ、いつになったら直るんだろ…」
大分金も時間もかかるね。
ワイワイと騒ぐ心愛ちゃん達。
「……もう、後戻りはできないよ。ちゃんと、面倒見てあげてよ?リボーン」
「勿論だゾ。それより、お前潤と知り合いだったんだな」
「昔…ちょっとね。さて、私も帰るかな。今日は疲れた」
グッと伸びをして、呟く。
「そうだな。オレも、おめぇに聞きてぇことは山ほどある」
「私にはないよ、話す事なんて」