【好機】原作2

□真実
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まだ傷口から血が止まらないXANXUSの元に、チェルベッロがいく。


「全ては決まっていた事。あなたは役割を終えたのです」


「お疲れ様でした。それではリング争奪戦を終了し、全ての結果を発表します」


「XANXUS様の失格により、大空戦の勝者は沢田綱吉氏」


「よってボンゴレの次期後継者となるのは、沢田綱吉氏とその守護者7名です」


綱吉の気力も限界だったんだろう。
安心したら綱吉はそのまま気絶してしまった。


「へー。今まで表社会にいた割には、やる方か?それとも、こっちが弱いだけか?」


「前者。XANXUS達は驕り高ぶりすぎた。その結果がコレ」


「でも、決着は決まってたって事は、意味ねーな。この戦い」


「全く持ってその通り」


運ばれていく綱吉やヴァリアーの皆。
これで、指輪争奪戦は終わり。


「んじゃ、あたしはもう行くわ」


「うん、ありがとう」


「おう」


颯爽と去って行った潤ちゃん。
きっと仕事が立て込んでるんだろうってのに、態々残ってくれた。


「ありがと」


小さく呟いて、並中の惨状を見る。


「……コレ、いつになったら直るんだろ…」


大分金も時間もかかるね。

ワイワイと騒ぐ心愛ちゃん達。


「……もう、後戻りはできないよ。ちゃんと、面倒見てあげてよ?リボーン」


「勿論だゾ。それより、お前潤と知り合いだったんだな」


「昔…ちょっとね。さて、私も帰るかな。今日は疲れた」


グッと伸びをして、呟く。


「そうだな。オレも、おめぇに聞きてぇことは山ほどある」


「私にはないよ、話す事なんて」
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