【好機】原作2

□真実
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未だに武くんがこうやって元気に動けている事が信じられない。
あれだけの重傷を負って。


「幻覚というわけでもなさそうだ…」


「助けられたのさ、知り合いにな」


「え!?知り合い!?」


これだけのことをできる知り合いが武くんにはいる…?


「お前達を消す計画が少々狂いましたが、狂った計算はまた戻せばいい。自らの手で」


戦闘態勢に入ったD。
武くんも闘る気満々だ。


「山本の奴VGがねーんじゃ!!」


「へへっ心配ねーって。ちゃんと持ってきたぜ」


武くんの胸元にはネックレス。
それは刀の形と犬の形を象っていた。


「いくぜ次郎小次郎!!形態変化!!」


武くんの格好が袴姿に変わる。


「見かけ倒しでないことを願いますよ!!」


Dの攻撃を受け止めた武くんだが、背後からDの攻撃が襲い掛かる。
慌てて体制を整えようとするが、間に合わない。


ドスッ


Dの刃が貫いたのは武くんではなく、水野くん。


「…武…お前なら…避けられたかもしれねぇが…オレ…お前によお…借りを返してえんだ!!」


涙を流しながら言う水野くん。
そこへ


「勝敗が決した」


復讐者が再び現れ、水野くんを拘束する。


「この男の“誇り”は折れている。よって水野薫を敗者と認める」


どうやら闘わなくても“誇り”を失えば敗者になるらしい。


「勝敗が決したため、第5の『鍵』を授ける。これだ」


復讐者が持っているのは死炎印がついた破られた紙。


「いよいよ次の記憶で何が見えるかはもうお分かりですね。私にはめられて八つ裂きにされるシモン=コザァードの最期だ!!」


また映像が流れてくる。

Dが部下にシモン=コザァードを八つ裂きにするように命令する場面。
ボロボロになったDがT世を本部にとどめる場面。
そして敵に囲まれたシモンファミリーの面々に話しかけるDの部下。
そのままシモンファミリーは八つ裂きにされるのかと思いきや、


【ボンゴレT世の命により…いや、お前とジョットの友情においてオレ達がシモンファミリーを―――――死守する!!


初代ボンゴレの守護者達がシモンファミリーを守っている場面だった。
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