好機逸すべからず
□前世〜転生編
1ページ/5ページ
とある大企業に勤める私。
今日は友人である市川亜紀と一緒に休日を過ごしていた。
「ん〜!やっぱツナカッコイイ〜!!」
「うるさい」
叫ぶ亜紀にそう言ってコーヒーを飲む。
「ひ、酷いよ柚希…」
「場所考えなって。ここ外、喫茶店」
「ゔ…」
「はぁ…」
相変わらず馬鹿な亜紀に、深いため息を吐く。
「で?何だったっけ?」
「!あのねあのね!ツナがすんごいカッコイイの!!ツナだけじゃなくて、ボンゴレファミリー全員がカッコイイ!!」
「うるさいっつってるでしょ」
バシンッ
「痛い!」
頭を擦る亜紀に、そういえば、と亜紀に用があったのを思い出す。
「ほら」
「へ?」
「あんた今日誕生日でしょ?昨日思い出した」
「………開けてもいい?」
「どうぞ」
中を開けた亜紀は、中身を見るとそのまま数分固まってしまう。
「柚希?」
「ん?」
「頭いかれちゃった?ついに」
「ついにって何。要らないなら捨てろ」
「いるいる!!要りますぅ!!」
「だからうるさいって」
クスクスと笑っていると、亜紀も私に釣られて笑っている。