好機逸すべからず
□幼少編4
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夏休みが終わり(早い?ネタ切れみたい)、日本に帰ってきた。
「やっぱ日本が一番〜」
「何言ってるんだ?」
「あ、惟臣。ほい、お土産」
「……………」
彼は烏間惟臣。
小学一年からずっと同じクラスの腐れ縁で、仲良くなった。
「夏休みは、親友とどこかに行くって言ってなかったか?」
「家の都合でオジャン。いきなりお父さんが帰ってきたと思ったら、イタリアに行くだのほざ……言ってさ」
「父親はイタリアにいたのか」
「うん、何の仕事かは聞かないでよ?」
「……分かった」
聞くつもりだったんだろう。
少々間が空いた。
私は苦笑いして
「知らない方がいいんだって。ふぁ〜。時差ボケが…」
「まだ時間あるだろ。それまで寝てたらどうだ?」
「惟臣がんな事言うなんて珍しいね。まぁ、お言葉に甘えさせてもらうけど」
机にうつ伏せて目を閉じると直ぐに眠気が襲ってきて、そのまま眠気に逆らわずに眠りについた。