【好機】原作2

□大空戦
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チェルベッロにより強制招集をかけられ、命ある者は全員並中に集められた。
逃走したマーモンはもちろん、超重症のはずのルッスーリアも。
綱吉側ではランボが。


「強制招集をかけたのは他でもありません」


「大空戦では、7つのリングと守護者の命をかけていただくからです」


「何言ってんの!?ランボはケガしてるんだぞ!!?」


「そうよ!!ケガ人まで参加させる気!?」


「下がってください。状況はヴァリアー側も同じです」


ベッドから起き上がれないほどの重傷を負ったルッスもいるんだ。
確かに状況は同じ。


「スクアーロは………?いねーのか…?」


「雨戦の顛末はご存知のはずです」


「スクアーロの生存は否定されました」


武くんがやりきれない表情をする。


「では大空戦を始めましょう」


「えっ、ちょっと待ってよ!まだ納得は……」


「できなければ十核都市、XANXUS様を正式なリングの所持者とするまでです」


そう言われれば何も言えなくなる綱吉。
昨日、あんな啖呵を切ってしまった以上、やるしかないんだから。


「ではまず守護者のリングを回収します」


「なに!?死に物狂いで取ったこのリングを返せというのか?」


「真の守護者であるならば、心配する必要はないでしょう」


「最終的にボンゴレリングは必ず持つべき主人の元へいくものです」


「……」


それはつまり、この指輪争奪戦に意味は無いんだとも聞こえる。
だってそうだろう。
持つべき主人の元へと行くのならば、リングに選ばせればいいだけの話なんだから。

リングを回収するチェルベッロを見ながら、そう思う。


「それでは、大空戦のルールを説明させていただきます」


「大空戦も他の守護者同様、リングを完成させる事が勝利条件の1つとなります」


「ただしフィールドは学校全体」


「広大なフィールドでの戦いを観戦できるよう、観覧席と各所に小型カメラと大型ディスプレイ、そして守護者の皆様にはカメラ搭載型モニター付きリストバンドを用意しました」


先程渡されたリストバンドの画面に、映像が映る。


「では守護者の皆様はリストバンドを装着し次第、各守護者戦が行われたフィールドに移動してください」


レヴィが疑問に思って質問をするが、一刀両断されてしまっていた。
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