【好機】原作2

□パーティー
1ページ/3ページ

朝リビングに行くと、ランチアという男がいた。


「……」


「ランチアだ。よろしく頼む」


「綱吉の姉の沢田柚希。よろしく」


ランボやフゥ太くん、イーピンちゃんがランチアさんに大分懐いていた。
本質的にはいい人なんだろう。


「昨日の…」


「はい?」


「あの女性は…」


「………あぁ、潤ちゃん。哀川潤って言って、≪人類最強の請負人≫」


もしかしたらランチアさんもどこかで会うかもしれない。
リボーンの話を聞いた所、色んな所に旅に出てるらしいし。


「そんな事より……」


「ランチアさん!!」


綱吉が起きてきたので、この話はまた今度にしよう。
会う事があれば、だけれども。


「パーティー?」


「昨日何があったかもう忘れちゃったの?おめでたいことあったでしょ?」


「え!!昨日って……!!」


指輪争奪戦の事だと思っているのか、綱吉は少し顔色を悪くする。
けどお母さんが言っているのは、


「ランボ君が退院したでしょ?」


ランボの事を言っている。


「柚希も行くぞ」


「はあ?」


「え?来ないの?姉ちゃん」


「……はあ〜。分かってる?私は一応ヴァリアー側の人間。いうなれば敵だったんだよ?」


「そう……だけどさ」


押し黙ってしまった綱吉に、聞きたい事があったことを思い出し、今回だけはいいかと思ってもう一度深くため息を吐く。


「今回だけだよ」


そう言うと綱吉はパッと表情を明るくさせた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ