【好機】原作2

□お願い
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京都にある昔ながらの大きな家の前で、インターホンを押すかどうかを迷っている。
未だにあの人に会うのに躊躇っているのだ。


「………迷ってても仕方ない…んだけどなぁ…」


そうぼやいていると、ガラッと玄関の扉があいた。


「さっきから何をしている?」


「………どうも、










西東さん」


「さっさと入れ」


西東さんに促され、お邪魔する。
広間に通され、それでと西東さんが口を開く。


「何の用で来た?お前から来るのは珍しい」


「ちょっと、頼みたい事があって、来ました」


「『ちょと、頼みたい事があって』か、ふん。いいだろう、言ってみろ」


「今世間を騒がしてるサイバーテロリストのことは知ってる?」


「あぁ。ついこの間遊んできたところだ」


「あ、遊ぶって……」


流石≪人類最悪の遊び人≫。


「それで?」


「今度そのサイバーテロリストが狙ってる企業を潰すわけにはいかなくて、でも私一人じゃ相手しきれないから、西東さんの力を貸してほしい」


玖渚友も西東さんのことは注目してたはずだから西東さんに頼みにきたけど、早計だったかもしれない。
西東さん、物凄く悪い顔してる。
何か無茶な見返りされそうで怖い。


「いいだろう。その代わり、聞かせてもらおう」


「……何を」


「何故出夢の邪魔をした?」
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