【好機】原作2
□集合
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次の日の朝、生徒たちも大体が登校してきたぐらいに恭弥と鈴木さんの決闘は始まろうとしていた。
鈴木さんは怖いもの知らずなのか、校舎の3階から垂れ幕を朝から付けていた。
書いてある言葉は“粛清”。
「ここで、終わらせよう」
恭弥が右手にトンファーを持ち構え、殺気を鈴木さんに送る。
「ヒバリさん!!」
「来たか、ツナ!!」
「10代目!!」
「遅い!!」
「山本に獄寺君に心愛まで!!」
綱吉は転校生の1人、水野くんに睨まれてすくんでいる。
「何をやっているヒバリ!!」
「京子ちゃんのお兄さんも!!」
「結局並中生など倒してしまえ!!」
「困ったもんだな、アーデルハイト」
「あ!SHITT・P!もいる!!」
続々と転校生が集まって来る。
「綱吉、いい加減五月蠅いよ」
「ね、姉ちゃんも!?」
「学校では“姉ちゃん”呼びはヤメロ」
はぁ、とため息を吐いて再び視線を恭弥と鈴木さんに戻す。
「粛として清まりなさい」
鈴木さんはスカートの中から金属製の扇子を取り出し、恭弥に攻撃をしているが、恭弥は普通に避ける。
「また校則違反だよ。武器の携帯が認められるのは基本的に僕だけだ」
それだと隼人くんとか普通に校則違反って事になるよね。
「甘い!」
ボウッ
初めて鈴木さんの攻撃が当たるも、ギリッと歯ぎしりをした恭弥がトンファーを持ち直し、鈴木さんを殴り飛ばす。
鈴木さんの口元からは血が流れていた。