断じて行えば鬼神も之を避く
□あしたのチルドレン
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その日、私は自宅に帰るのが面倒臭くてバベルの最早自室化している部屋に泊まっていた。
ドンドンドンドン!
『小鳥遊クン!起きてるかネ!?緊急出動要請が入ったのだヨ!!』
「……局長。私はあくまでも『教育係』。行かなくてもよくないですか?」
実際、時々行ってないし。
あー、まだ眠い…。
『そういう訳にもいかないのだヨ!!早く準備をしたまえ!!』
「………分かりました。」
はあ、とため息を吐いて着替え、部屋から出る。
そして局長と柏木さんと一緒にバベル・1に乗り込んで、皆本くんの住んでいるマンションに向かった。
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「皆本おおーーーーッ!!起きとるかーーーー!?緊急出動要請だ!!今日のスケジュールは全てキャンセル!!『チルドレン』はただちに―――ン…!?」
中々出てこない皆本くんに、私は首を傾げる。
彼ならもう起きてるはずだけど。
ズン
「ガキってゆーなあっ!!それが一番ムカツクって言ってんだろ!?」
「しまっ……、まだESPリミッターが……ぐはああああッ!!」
原因は皆本くんにありました。