断じて行えば鬼神も之を避く
□ガール・フレンズ
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『小鳥遊さんお願いします!!今すぐ来てください!!』
朝から皆本くんから電話が来たかと思ったら、突然そんな事を言われた。
「どーしたー?」
「皆本くんが今すぐ来てくれって。任せるわ。」
「了解。」
簡単な指示を出して皆本くんがいる場所を聞くと、局長と一緒に会議室にいるらしい。
嫌な予感しかしないんだが……。
コンコン
「失礼しま……」
「黒木大。六年生。成績優秀、性格きわめて温厚。
火下省吾。五年生。身体能力高くリーダーシップあり。
フン、だがその程度ではまだ交際など許可できんナ!監視チーム全員戦闘待機!!」
「局長!!監視衛星や特殊部隊にはもっと大きな仕事が…!!」
「この国にあのコたちより大事なモノがあるとでも!?」
「失礼しました。」
「あぁ!!待ってください小鳥遊さん!!」
閉めようとした扉は皆本くんによってこじ開けられた。
「皆本くん、私には荷が重い重過ぎる。応援するからガンバッテ。」
「僕でも無理ですよ!!お願いですから一緒に局長を……」
ピ、ピーッ
皆本くんの携帯が鳴り、ギョッとした顔を皆本くんがするので覗き見る。
「ゲッ、」
「!!薫のリミッターが外れた!?あいつまさか―――」
モニターを確認すれば、葵ちゃんと紫穂ちゃんが男の子と一緒に遊んでいるのが流れている。
つまり薫ちゃんはそれを局長と同じく監視していると。
「……私、研究あるし帰っていいかな…」
勿論皆本くんに全力で止められたよ。