好機逸すべからず 番外編
□『零崎曲識の人間人間』のその後
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京都から東京の池袋まで本当にあっという間に着いた。
【そういえば、親にはちゃんと連絡したのか?というか、何でそんなにボロボロなんだ。てか、何で京都なんかにいたんだ】
「セルティー。質問は一つずつでお願いします。えーっと、親にはちゃんと連絡してあるよ。で、コレはまぁ…やんちゃした。京都にいたのはちょっとした頼まれ事をしていたから」
【頼まれ事?】
セルティは首を傾げ(首はないんだが)、頼まれ事の内容を聞いてくるが、裏世界に関わる事なのではぐらかしておく。
【まぁいい。今はもう遅いんだ。寝ろ】
セルティが自分の部屋を指さして言うが、
「私はソファーでいいよ。お休み」
そう言って反論は聞かず、リビングのソファーに寝ころんだ。
余程疲れていたのか、睡魔がすぐに襲って来て、私は眠りに落ちた。