【好機】原作

□はじめての殺し
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ズガン

朝、銃声で無理矢理目を覚まされた。


「うる……さい……」


今のは確かにリボーンが持ってる拳銃の銃声。
なら、リボーンがまた綱吉に向かって撃ったんだろうか。

そう結論付けてまた寝ようとすると


うわあぁああぁ!!ひいいいいい!!死んでるぅ〜!!!


どうやら綱吉の部屋に死体があるらしい。


「………チッ」


うるさくて寝ていられない。
仕方なしに起きて着替え、綱吉の部屋に行く。
綱吉の部屋は私の部屋の向かいにあるから本当に騒音で五月蠅い。


「ビアンキ、おはよ。どうしたの?」


「おはよう、柚希。ツナがはじめて殺しをしたから今から赤飯をつくるところよ」


「綱吉が殺しぃ?」


あり得ないでしょ。


訝しみながら綱吉の部屋に行くと、綱吉が1人コントをしていた。
まぁ、それは置いておいて。
確かに綱吉のベッドには血を流して死んでいる人がいるけど、甘ったるい匂いがするし、絶対に血糊でしょ、コレ。

どういう事だとリボーンに目で訴えると、黙っとけと目で訴えられた。
ので、成り行きに任せようと思う。


「ツーナさん!見てください!」


一人わーわーとなっている綱吉の元に、ハルちゃんがやってきた。


「文化祭の演劇で、ハル屋形船やることになったんです」


笑顔でやってきたハルちゃんだが、ベッドで死んでいる(仮)人を見て、綱吉達も演劇をやるのかと聞くが、綱吉は素直に殺しをしてしまったのだと白状した。
その事に動揺したハルちゃんは、足を滑らせて屋形船を壊してしまった。


「なんでおめーらがココにいんだよ!」


「今日部活ねーからお前たちと同じヒマ人なんだ」


「そうそっ!隼人も暇だったでしょ?」


グッドタイミングと言うか、バッドタイミングと言うか…
武くんに隼人くんに心愛ちゃんが来たみたいだ。


「コラ!誰がヒマ人だ!?一緒にすんじゃねー−!」


「さっき公園のベンチでたばこ吸いながら「ヒマだー」って言ってたじゃない」


「な!見やがったな〜!!!」


ハルちゃんと綱吉は見ていて面白い程あたふたと死体を隠そうか自分が隠れようかとしているが、あたふたしている時間が長くて、もう三人は来てしまった。


「やっほ、ツナ」


「よおツナ!」


「おじゃまします10代目!」


結局、2人は隠れることにしたらしく、机の下に潜り込んだりしているが、隠れきれてないからね。


「……何してんだ?」


「かくれんぼ……スか?」


「ハルちゃんまで…」


困惑する三人を放って、2人はさらに勝手に話をエスカレートさせていく。


オレの人生は終わったんだ〜〜!!もーー自首するしかないーー!!?


ツナさんが刑務所から出るまでハル待ってますーーーーー!!手紙いっぱい出しますーー!!!


「は?」


「へ!?」


「どーいうこと!!?」



 
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