【好機】原作

□バースデー
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明日は綱吉の誕生日……の前に、今日はリボーンの誕生日だ。
正直面倒な事になると分かっているので参加したくないけど、明日は何故が用事が一つもない。
仕方がないので誕生日プレゼントとしてコーヒー豆を買っておいた。
結構高級なものだから気に入ってくれるだろう。

コーヒー豆を手に家に戻っていると、綱吉が変な顔をしながら家の前にいた。


「えーうそーっマジでー!!?

…か

びっくりー!!たまげたー!!

…かな…」


「何を考えてるかよくわからないけど、とりあえず落ち着きな」


「ね、姉ちゃん!?」


「後、大根役者すぎるから」


「う、うるさいなぁ!!」


綱吉が嬉しそうな顔をしながら家に入っていくと



パンパパ


「「「「誕生日おめでとーー!!」」」」


そこには、お母さんとビアンキとランボ、それから武くんとハルちゃんと心愛ちゃんがいた。
手にはクラッカーを持っている。


「サンキュー」


「!?」


「今日はオレの為に集まってくれて感謝してるぞ。オレもこれで1歳だぞ」


綱吉が勘違いしてたのは、この誕生日会が自分のものだと思っていた事。
実際はリボーンの誕生日会なのだ。


「てっきり自分のだと思って…」


本気で落ち込んでいる綱吉に、お母さんは綱吉の誕生日を今の今まで忘れていたようで。


「いけない!ツナの誕生日明日じゃない!すっかり忘れてたわ…」


ある意味これはトドメともいえるだろう。


「そーだったんですかー!?」


「あ…そういえば…」


幼馴染みにさえ忘れられていた綱吉が、本気で不憫に思えて仕方がない。


「よく言ったわツナ」


「じ…じゃあ今日一緒にやりませんか?」


「なんか自分の誕生会催促してるイタイ奴みたくなってるし…」


兎にも角にも、誕生会は綱吉の部屋でやることになった。
ご飯は武くんの家のお寿司。

剛さんの握る寿司って、美味しいからついつい常連になっちゃうんだよね。

とか思いながらお寿司を口に入れ、部屋の中でどろどろとした雰囲気を醸し出す隼人くんを見る。
ビアンキがいるから腹痛が酷いんだろう。

どさっと倒れ込んだ隼人くんに、綱吉はムリしてこなくてよかったのに、というが、そうはいかないのがボンゴレだ。


「ボンゴリアン・バースデーパーティーで不参加は不利だからな」


「ボンゴリアン・バースデーパーティー………?」


「そーだぞ。うちのファミリーでは奇数歳の誕生日に伝説のボンゴリアン・バースデーパーティーをしなくちゃいけないんだ。ルールは簡単だぞ。誕生日をむかえる主役(ホスト)が参加者の用意した“プレゼント”や“出し物”に点数をつけるんだ。そして一番高い点数をとった参加者はホストから豪華プレゼントをもらえるんだ。そして、最下位は殺されるんだ


「んなーーっなんだよそれ!なんで祝いにきて殺されなきゃいけないんだよ!!」


「掟だからだ」


「納得できるかー!!」


リボーンの場合、何でもかんでも掟で済まそうってんだからなぁ…


 
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